おお騒ぎな毎日です


by かあちゃんうさぎ
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白い画用紙

ちいさなレイちゃんが、幼稚園のころのおはなしです。

ちいさなレイちゃんは、ももぐみさんでした。
その日のももぐみさんは、絵の具で白い画用紙に
お絵かきをしています。

ちいさなレイちゃんは、はりきって かいていました。
それは、それは、一生懸命に かいていました。
そう、ちいさなレイちゃんは、また周りが見えなくなっていました。
おともだちは、『おはな』やら、『おそら』やら、『らいおん』やらを
かいているのに....


そろそろ、お絵かきの時間が終わろうとするころに、
先生は、何もかいていない子がいることに、気がつきました。

先生は、その子のそばに来て理解したのです。
なぜ、なにもかいていないように見えたのかを。

ちいさなレイちゃんは、『ゆき』を かいていたのです。

そして、先生は、その子にいいました。
「れいちゃん、白い画用紙に白い絵の具で描いても見えないでしょう。」
と。

でも、ちいさなレイちゃんは知っています。
白い画用紙に白い絵の具でかいても、ちゃんと見れば見えることを。
そして、それが見えた時、とてもうれしいということも。

『きっと、先生にも見えるよ。』

ちいさなレイちゃんは、そっと心でつぶやきます。

その白い絵は、おともだちの絵といっしょに、
お部屋のうしろに はられていました。
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by usaginounojiha | 2008-05-26 09:32 | ちいさなお話