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おお騒ぎな毎日です


by かあちゃんうさぎ
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そこは、スキー場

これは、まだ21世紀になる前のこと。

私が初めて、スキーをしたのは、
成人式をすっぽかした日のことでした。

今思えば、なぜその日に、
スキーに行ったのか憶えていないのですが、
とにかく、
私は、スキーを選んだようです。

当時、奈良に住んでいた私は、
友だちと長野県の白馬に出かけました。

全くの初めての私の前に、
前日の夜に降った新雪が輝いていました。

ほんとに柔らかい雪は、
気持ちいいのですが、滑るには適さないようでした。

私は、友だちと一緒に滑れるものと
思っていたのですが、
『気がつけばひとりぼっち』

「え〜! どうすればいいのぉ〜〜〜!」
状態です。

でも、せっかく来たのですから、
滑ってみましょう。

しかし、皆目わからない。

で、まず、私は、
上手そうな人をつかまえて、
転び方を教えてもらう事にしました。

と、そこに、
なんと、

腰みのをつけて、みの笠をかぶった人が
滑ってきたではないですか。

絶対、この人に聞くぞ!

その勢いが分かったのか、
そのおじさんは、私の前で止まってくれました。

「すみませんが、私に転び方をおしえてくれませんか?」

すると、おじさんは、あっさりと私に、
その技を伝授してくれました。

「それはなぁ、あんたの後ろに椅子があるとおもうて、
 腰掛けるつもりで、転げなはれ。」

そう言うと、おじさんは、また、
颯爽と滑って行ってしまいました。

『ありがとう、おじさん。
 もう、なにも怖いものはないわ。』

そう思い込んだ私は、滑り方も知らないのに、
リフトに乗ったのです。

そして、リフトを降りるときに、
転け方を聞いていて、
本当によかったと思いました。

乗るは簡単、降りるは至難。

でも、それも何度かやっているうちに、
慣れてきました。

ただ、問題は残されていました。
そうです、大事な滑り方。

スキーって、何もしなくても、
坂になってるので、滑っていくんです。

で、私、スキーって早く滑ればいいんだと
おもいこんだんです、それも直滑降で。

だから、私のリフトの活用率のいいこと。
何度目かからは、リフトのお兄さんが
『にこにこ』笑っていた理由、
今ならわかります。

ジェットコースターのような女ですからね。
リフトに乗ったとおもったら、
すぐにまたやってくる......。

いやいや、しらないというのは、
ある意味、『無敵』ですね。

さらなるスキー小話は、
またの機会に。
by usaginounojiha | 2008-09-28 13:03 | むかしばなし